”Éléments de Touhou 9” 翻訳①基本戦略

この記事は、”Éléments de Touhou 9”から"Stratégie basique"の翻訳です。

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 このサイトには花映塚の情報がフランス語で網羅的にまとめられています。基本的なシステムや操作方法、上手にプレイするための攻略、各キャラクターの紹介、そしてネット対戦の方法。初心者からある程度ゲームに慣れたプレイヤーまで、参考にできる情報が満載です。

 またこのページはガイドとして素晴らしいというだけでなく、花映塚がフランスのコミュニティでどのように攻略されてきたのかを知るよい手がかりになります。異国の地でこのゲームがどのように受容されてきたのかを理解できたらと思います。

 今回は「基本戦略」"Stratégie basique"について。翻訳の誤りを見つけたらぜひ教えてください。

 

目次

 

基本戦略

 この章では、花映塚をきちんと遊ぶために必要と思われる初歩的な戦略をまとめています。また、私がしばしば目にする初心者の誤りへの訂正もまとめました。しかしここで紹介する戦略は個人の意見であり、私が実際に遊んでいるなかで開発されてきたものです。したがってこの章については客観的な記述というものはなく、一人称単数形が繰り返し現れることになります。

 私の攻略のどれかについて賛成できないときは、メールでそれをお知らせいただけると幸いです。そのときはできるだけ詳細な説明を添えるようにしてください。メールアドレス: (省略)


避ける機会をできるだけ少なくしよう

 これが、花映塚というゲームに合ったプレイをするために頭に入れておきたい基本的な考え方です。

 少しでもこのゲームを遊んでみると、画面が弾幕で埋め尽くされてしまうことに気づくでしょう。すべてを気合避けすることはほんとうにおすすめしません。私見ではそれはまったくばかげたことです。反対に私がおすすめするのは、弾幕を消すために使えるあらゆる手段を活用し、最後の手段として危険な気合避けを試みるということです。

 

 まず最初に考えるのは白弾を消して送り返すことです。それによって自陣から白弾を排除すると同時に、対戦相手に白弾を送ることができます。(次のことを思い出しましょう。このゲームの目標は生きのびることではなく、対戦相手よりも長く生きのびることなのです)

 次にコストを支払うことなく弾幕を消せる手段を活用しましょう。例えば妖夢の断迷剣です。

 次いで弾幕が少しばかり濃く気合避けのリスクが高いときは、状況が許すならC2を使うのがほとんどの場合適切です。ほんとうに、C2を乱発することをためらわないようにしましょう!

 次にC2すら遅すぎるというときは、クイックを考えなくてはなりません。(下の節を参照)

 そして最後に、ほんとうの最終手段として気合避けを試みます。(それも高度なテクニックを使えない限りでの話です。高度なテクニックについては対応する章を参照してください)

 

C2を特別扱いしよう

 「特別扱いする」というタイトルにしましたが、これは実際のところC3やC4は決して撃つなということです。決して、です。

 

 まずはC3について。カードアタックには2つの側面があります。防御と攻撃です。防御面については、近くの弾幕を消すことがしばしば窮地を脱することにつながるとしても、その弾消し範囲が大きくなることはごくわずかな有益性しかもちません。この有益性は、何回か弾幕を消せる可能性の前では、ほとんど無視できるものだと私は思っています(事実、2回のC2と1回のC3は同じだけのゲージを消費します)。そのうえC2はより早く撃つことができます。これは密集した弾幕の波が自機に向かってきているときには決定的な差となりえます。

 攻撃面について、C2の優位性はまたしてもはっきりしています。ゲームがある程度進んだ段階においては、フィールドはだいたい弾幕で埋め尽くされています。相手の攻撃をやすやすと避けることはできなくなり、一度カードアタックを撃たれたら相手もカードアタックで反撃しなくてはなりません。このときC3は相手に対して1回分の攻撃にしかなりませんが、C2を2回撃てば同じゲージで2回分の攻撃となります。

 

 C4については、使うべきかという問題はなおさら早く解消します。ゲームの早い段階で送られるボスアタックは相手に対してほとんど脅威とはなりえず、3回分のC2に対応するだけのゲージ消費を正当化しません。またゲームの段階が進むと、スペルポイントが高速で増加するようになりボスアタックも数秒おきに送られる状態になります。こうなるとチャージゲージの3/4を払って送られたボスは、ほんのわずかな時間しか相手フィールド上に留まらないことになります。

 

白弾を最大限送り返そう

 これについては「避ける機会をできるだけ少なくしよう」ですでに触れましたが、この点はとても重要なので独立した節として論じたいと思います。白弾を送り返すことはうまいプレイングのために重要です。ここでそのことを強く主張しておきます。

 

 ショットを連発し、画面に妖精があらわれるやそれを破壊するというのは、しばしば逆効果です。そうではなく妖精が画面いっぱいに出るのを待ってから、適切なタイミングのショットで妖精の連爆を引き起こすことで、より多くの白弾を送り返すことができます。(注意:これは妖精を見逃せということではありません。そうすると今度は相手に早くチャージゲージを溜めさせることになり、相手を優位に立たせてしまいます)

 弾幕を避けることを忘れてはいけませんが、できる分でいいので、少なくとも自分たちが撃っているものについてあまりよく分からずにショットを撃つということのないようにしましょう。幽霊も、白弾を撃ち返すために同じように使うことができるし、使うべきです。もしも濃い弾幕の壁が近づいてきているのに自由に使える妖精がいない場合、吸霊範囲を広げましょう。近辺の幽霊を活性化させて、それを破壊することで白弾を送り返すことができます。

 

クイックカードアタックの使い方に気をつけよう

 気合避けへの過剰な自信を持つのはやめるよう忠告しておきます。それは対戦中はしばしば誤算となります。しかしだからといってクイックカードアタックをピンチから逃れるために頻繁に用いるべきではありません。C2を効果的に使用すれば、クイックを使わなくてはならないという事態は避けられるはずです。もしもあなたがクイックを定期的に使っているのなら、もっと予防的にC2を使ってみてください。

 

 事実クイックにはプレイヤーを特に危険な状態にさらすという欠点があり、クイックを撃ってもしばしばその後に被弾してしまいます。クイックを撃ったすぐあとに被弾してしまうと、ライフを失うことで得る1/4のチャージゲージでは次のC2を撃つには足りないということが起こります。あなたは相変わらず危険なままであり、2度目の被弾の危機にさらされることになります。そしてこの「2度目」はクイックを使っていなかったらそもそも生じることはなかったのです。

 だからクイックは、その被弾によってライフが0.5になると確信しているときにだけ使うことをおすすめします。そのときにはどうせチャージゲージは満タンになるからです。

 

ペルポイントに注意を向けよう

 この考え方は「避ける機会をできるだけ少なくしよう」というテーマに含まれています。スペルポイントを慎重に管理することで、ボスアタックが自陣にいる時間をできるだけ短くしようということです。

 

 ボスアタックはすべてスペルポイントによって送るべきです。なぜならボスを送るためにC4を使うのは割に合わないし、クイックを撃つのは論外だからです。自分のスペルポイントを注視することはもちろん重要ですが、相手のスペルポイントを見るのも少なくとも序盤は重要です。

 自分のスペルポイントを早く増加させることは確かに大切です。しかし自分が10万点に達したすぐあとに相手も10万点に達した場合、ボスを抱えるのは自分になってしまいます。だから相手よりもちょっと少ないスペルポイントを維持するように妖精や幽霊を破壊する、そのテンポに気をつけることが適切な行動となります。

 

 もしも相手が自分のスペルポイントのすぐ後ろにつけている場合、あなたには2つの選択肢があります。
① できるだけ早くスペルポイントを回す。場合によっては相手を足止めするようにカードアタックを送り、そのあいだに相手よりもスペルポイントがずっと多い状態になるようにする。
② ショットを撃つのをいったん止めてスペルポイントをリセットし、それからできるだけ早くスペルポイントを回すことで、相手を追い越すことを目指す。

 こうした戦略は対戦の序盤ではよく機能するし、うまくやれば相手より優位に立つこともできます。しかしスペルポイントを見ることに集中しすぎて、激しい弾幕に対処しなくてはならないときに気が散ってしまうということのないようにしましょう。

 

攻撃的に動こう、「手札」を失わないようにしよう

 このように言うとあまり穏やかではないかもしれませんが、花映塚は「決闘」であるということを忘れてはいけません。もしも対戦相手が早く倒れたら、あなたはたいして避けることなく、らくらく勝者になれます。(それはもちろん良いことです)

 だから決して相手に落ち着かせないようにしましょう。もしもあなたのチャージゲージが相手のよりも多く溜まっていて、カードアタックを避けることにリスクが生じるくらいにゲームが進行しているのなら、ためらうことなく相手にC2を送り込みましょう。もしもすべてが計画通りにいけば、こちらのC2に相手はC2で応えなくてはならず、それに対してこちらもC2で応えて、また相手がと続きます。しかし先にゲージが尽きて被弾するのは相手の方です。なぜなら、あなたのほうがはじめにより多くのチャージゲージを持っていたからです。

 ただし両者ともに同じくらいゲージが溜まっているときは、もしもあなたから先に攻撃をはじめてしまったら、まずいことにこの状況はあなたの被弾によって終わることになります。だからボスをうまく利用して、相手に防御的にC2を使わせるようにプレッシャーを掛けましょう。そして自分は白弾をしっかり消すように気をつけましょう。あなたの方から防御的にカードアタックを撃とうとする必要はありません。

 

(以上)