FSX氏による花映塚スコアアタック解説(3)LunaticCPU攻略+エキスパート編

(この記事はFSX氏による花映塚スコアアタック解説(2)キャラクター別攻略 - 花映塚についての続きです。)

 

最終回となる第三回は、LunaticCPU攻略+エキスパート編です。

前半では、マッチモードでLunaticCPUを倒すための戦略を解説しています。この一見難攻不落のCPUを撃破するためにまず必要なのは、避け能力よりも知識だ、ということを理解できることでしょう。後半はスコアタ勢向けの進んだ戦略をご紹介します。どうしてライフ潰しをするのか、リリーをいかに使うかなど、スコアを一段階上げるためのマニアックな攻略が説明されます。

それでは見ていきましょう。

 

(3)LunaticCPU攻略+エキスパート編

 

LunaticCPU撃破の基本戦略

CPUが苦手の攻撃は人間とは違います。CPUが妖精·幽霊·リリーに被弾することもありますが、それはミスミスを終わらせるくらいにほとんど望めないレベルです
CPUを被弾されられるキャラは8人だと思います。
つまり、霊夢·映姬·ルナサ·咲夜·妖夢·幽香·魔理沙·チルノです。
左から4人目までは全キャラ撃破が達成されています。次があるとすれば妖夢だと思いますが、魔理沙とチルノは被弾の確率が低すぎて希望はないと思います。幽香は使ったプレイヤーが居なさそうなのでよく分からない状態ですね。

キャラクター別の弾量のコントロール

私は左から5人目までのキャラを、その攻撃によって2種類に分けています。
1.  チャージアタック/EX形
霊夢・ルナサ・咲夜はこのタイプです。
この種類のキャラでは、CPUが一番被弾しやすいのは「中盤過ぎであり、かつ開花にならない範囲でより多くの弾量が行き交っている状態」です。あまり意図的な操作をしなくてもよく、相手にできるだけ多くのC2/C3/EXを送るタイプです。


2. ボスアタック型
映姬と妖夢はこの形です。
このタイプのキャラは「低ランクかつ弾が少ない状況」に向いています。弾が多すぎるとCPUの移動も多くなり、ボスの攻撃が当たりにくくなります。だから不要なC2の連爆はせず、弾送りを抑制するのがポイントです。

 

それ以外の基本的なことはウンババ氏のページに大体書かれています。
「花関連の走り書き」

http://usobaba.shironuri.com/th09/th09_scribble/th09_scribble.html

ここでは自分で開発したパターンを一つだけで挙げましょう。
映姬でマッチ全キャラ勝利について、ウンババ氏の時代ではボスレーザーの祈りゲーと考えられていたようですが、実は被弾の確立を上げられる特殊な条件があります。
「ボスが真ん中に居たらほぼ当たる」
「CPUはゲージが2以上だったらオートボム」
この2つがポイントです。特定の状況でC4を撃ってボスを送るとお手軽に被弾させられます。CPUがC4を撃ったのを見てC4を返すとか、2ラウンド目にCPUがC4したらすぐに自機を潰して、3ラウンド目の序盤でC4を打つなどです。このような場合、CPU側のゲージは2.0以下なので被弾確率はかなり高いです。私の手元にはこのパターンを使って全キャラ勝利したリプレイがあります。
ちなみに同じ理由で霊夢のC3を飛ばすのも有効です。

まとめると、CPUがゲージ不足のときにCPUが苦手の攻撃を飛ばすということですね。これは対人戦と最も違う点だと思います。

 

 

LunaticCPU撃破~キャラクター別攻略

以上を踏まえて、全キャラ勝利を目指す上で一番簡単なキャラは霊夢か映姫だと思います。


霊夢

霊夢を使うメリットは、霊夢のあらゆる攻撃でCPUに被弾を迫ることができることです。「CPU戦専用戦法」を使わない通常プレイでは、一番楽に倒せると思います。
私が初めて霊夢で全キャラ勝利を達成したときは何も考えずに対人戦と同じ立ち回りでしたが、その後にもっと安定的・効率的な戦法を作りました。メインとなる考え方は「安定感を意識してできるだけC2を使わずに、C3で立ち回ること」です。
なるべくC2を使わない理由はいくつかあります。霊夢のC2はCPUを殺すポテンシャルがある一方で、見た目の割に結構避けられることがある・CPUにゲージ回復させてしまう・打ち返し弾を自分で対処せねばならず安定性に難がある、といったデメリットは見逃せません。
そこでC3です。C3なら弾幕の詰ませ能力が高くCPUが避けきるのはほぼ不可能である・CPUがゲージ回復しない・自分の打ち返し弾が少ない、というメリットがあります。

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どうして「連打」という項目があるのかというと。霊夢のC2連打はあまり有効ではありません。しかしC3を2つ重ねるのはかなり有効な手であり、SPが50万点になるときにC3を発動してくれるので、タイミングを上手くコントロールすればお手軽に被弾を狙いにいけます。


以上を踏まえて、霊夢での対CPUの戦法は以下の通りです。
1.開幕からの連爆量は、対人戦と同じでもいい。
2.2分までは、C2を使わずにC3で立ち回ることで弾量をコントロールする。
3.CPUのゲージが少ない(2.0以下)ときにC3を送る。
一番いいタイミングはCPUがC4した直後だと思います。このときCPUのゲージは1.0でオートボムが発動しないからです。CPUがオートボムした直後はもちろんチャンスですが、CPUがC4を撃つという状況は特に多発するのでよく気を付けて見た方がいいと思います。
4.余裕があれば50万とチャージでC3連打。
5.2分過ぎたら自分が避けられる範囲で、できるだけC3を撃っていく。
*攻撃がどんどん激しくなり追い詰められたらC2を撃つしかないですが、たった一発のC2から盤面が暴走してしまうことも少なくないので、CPU戦のC2使用は要注意です。
6.開花を抑制する。追い詰められたら一時的な開花は仕方ないですが、基本的に開花は不利です。

 

霊夢を使うときの一番の敵は、凶悪カルテット(魔理沙、文、メディスン、映姫、yet氏の命名)です。メディスンと映姫は人間に使われるよりもかなり攻撃が激しくなります。(あとで参考用リプレイを付けます)


映姫篇

映姫は霊夢に比べれば、凶悪カルテットに対して少し楽である一方、他のキャラは少し難しくなります。つまり各キャラの難易度が差が小さいです。
映姫のCPUを殺す攻撃は、ボスレーザーのみです。ボスレーザー以外の弾があれば、CPUがそれらの弾を避けるうちレーザーも避けてしまいます。
ボスアタックを送ると、CPUはボスをショットで打ちこみに向かいます。よってボスの一発目の攻撃がレーザーであれば、CPUはボスの直下にいるので被弾を奪えやすいのです。つまり理想は、「CPUが画面中央に立ち、画面の中にボスレーザーしかない状況」です。

 

以上を踏まえて、映姫の対CPU戦法は以下のなります
1. 開幕は点数管理してボスアタックを後出し。
2. 送ったボスアタックが終わるまでは弾量をできるだけ少なくコントロール、CPUのゲージを枯渴を狙う。ボスアタックを出してからはノーショットで弾を避ける、という戦術を多用する。
3. 弾量をコントロールためC3とC4で立ち回る。C2は封印できればベスト。
4. 相手側に映姫ボスが居ないとCPUの被弾可能性はゼロ、つまり勝つまでボスリバを続けます。
5. 霊夢3.と同様、特定のタイミングでCPUにC4を送ります。
CPUがC4をチャージしてると思ったら自分もチャージしてC4で返す。C3を打ってSPをリセットするのは時間をかかるしCPUにゲージ回復されるから、ゲージに余裕あればチャージでC4を打った方がいいです。
6.開花に入ってしまったら、C4やノーショットで開花を強制終了します。
7. 1戦目でCPUが3:30を過ぎても敗北しないと10分くらいまで生きるので、3:30すぎたらretryしてもいい。
8.1戦目が長時間になった場合は、2戦目で意図的に潰してランクを下げる。
9.2戦目のランクを下げることと3戦目開幕の戦法は、前回の記事に書いてあります。

 

 

花映塚スコアアタック攻略~エキスパート編

ここからはスコアアタックに戻ります。スコアタをやりこんでいる方向けに、先進的な戦術を解説していきます。


弾送りの最大化と「わざと被弾してゲージ回収」という戦術

ゲージ回収のためにわざと弾に当たりに行く(ライフを潰す)ことがあります。これはノーショットでランク上げをするという基本戦略を取るために必要となります。順を追って説明します。

スコアを稼ぐためには、もちろん白弾を増やすことが重要です。対人戦においては魔理沙妖夢優曇華において開幕30秒以内に50万C3を発動するという攻撃的な戦法もありますが、スコアタにおける私の稼ぎ理論は、リリー出現に伴う白弾について「3発目までの弾送りを最大化する」となります。
1発目は、自分側のリリーが吐き出す白弾です。
2発目は、「CPU側のリリーが出す白弾の打ち返し弾」です。このときにもしC2を打てば、「リリーの白弾とC2の打ち返し白弾」となります。このときにC2の白弾はばかにできません。1R目は当然1.0ゲージで始まるので、ノーショットで時間稼ぎをする以上どこかでC2を撃つためのゲージを確保しなくてはならない。これがライフを潰す理由の一つです。
3発目は、「1発目で送った白弾の打ち返し弾」と「2発目で送った白弾の打ち返し弾」です。ここでもC2を打つと、もちろん弾量がさらに多くなります。

 

リリーをどう使うかの問題です。アイテムを出すためにリリーを攻撃しているあいだにもリリーは白弾を投下しています。アイテム獲得と白弾を送ること、その両方の収益を比べて、基本的には白弾消しの方がより効率的だと考えました。

EXの場合開幕ランクが高い・ゲージに余裕がある・そして稼げる時間が短いので、完壁にできた上で運が良ければ満足なスコアが出せると思います。しかしLunaticではゲージに余裕がないし安定性も同時に考えなくてはなりません。難易度、ステージ、ラウンドによってどう動くかを事前にパターンを決めます。

ちなみに全く妥協しなかったときの自己べストは、Lunatic1面で4900万・EX3面までの8492万です。

 

ライフ潰しのパターン

具体的には、主に4つのパターンがあります。

1.1
まずランク上限まで待つ。リリーが来たら一回潰して+少しだけショット(魔理沙は必要無し)→クイック→もう一回潰してゲージをフルに回復する、というパターン。
ポイントは、「被弾時に出る赤い円に消された弾は相手側へ送られないし、ゲージ回復も無いから、画面下部で潰す。とにかくリングがリリーの弾に触れないようにする」ということです。

とはいえ、私がこの戦法をとるのは下記のステージに限られます:
1面
5面までに霊夢/優曇華と出合った場合
自機優曇華のとき、1-5面全部

これ以外はすべて、多少の妥協をしてます。

 

1.2
リリーが出たら潰して、そのままリリーを撃破するか弾消しをする。ただし2回潰すことはしない、というパターン。
これは1.1の考え方と安定性を両方重視して行ったパターンです。もちろん得点は1.1より低いですが、2-5面はこのパターンを多用しています。

 

1.3
開幕で潰してランクが上がるのを待つ、そしてリリーが出たらもう一回潰すパターン。
これはyet氏から学んだもので、中国に居たときには全然なかった発想です。この戦法のデメリットは、CPUの自殺時間が6秒くらい速いことですが、6面以降はあまり大きな影響はありません。3.0ゲージ・1.0ライフで始められるとても楽なパターンで、6面以降で多用します。yet氏には大変感謝しています。

 

1.4
開幕に潰すだけのパターン
これは1.3の上でさらに妥協した戦法ですが、小町と出会ったときに使います。小町の攻撃が激しすぎて潰す余裕がないからです。


ランク上げのための弾避け

ノーショットで避けるだけですが、リリカや咲夜のようなキャラと出会ったら、相手の攻撃のそれぞれについて対策・練習する必要があると思います。ウンババ氏のページにしっかりキャラ対策が書かれています。
東方花映塚 私的キャラ対策」

http://usobaba.shironuri.com/th09/th09_taisaku/th09_taisaku.htm

特に言いたいことは、自機が文のときのリリーはとても辛いです。
上に書いたように、リリーの弾に続いて大量の自機狙い弾が来るため、避け方を固定化しておかないと事故が多発します。また、リリーを撃破しても弾幕にルートを塞がれてアイテムを取れなかったことも少なくありません。

 

EXの4000万エクステンド

エクステンドは全部で8回ですが残機は7機以上増えないため、私のEX攻略はLET氏のものとは少し異なり*1、2回潰すことにしました。
1回目は、スコアが4000万になるまでのどこかの時点で。4000万エクステンドを無駄にしないためです。2回目は、9面1R目ギリギリです。
6-8面の運が良くないと2R目がマイナスになってしまうのでノーミスで進みます。とはいっても成功したプレイはまだ自機映姬だけです。

 

(以上)