「花映塚のいろいろな遊び方」と関連リンク集

東方花映塚を買ったらまずは一人用モードをプレイすることでしょう。
ルールを覚えて、キャラクターに慣れて、ストーリーをクリアできるようになって、遂にオンラインやオフラインで対戦するようになって。それから先は……?
花映塚には単に対戦するだけではない、コミュニティが発明してきた様々な遊び方があります。この記事はそのような遊び方を紹介しながら、関連するサイトのリンクをまとめたものです。

 

花映塚に関するリンク集というのは以前からありましたが、情報が古いのでリファインする必要があります。改めて見返すと一部のサイトはもう見られない状態になっており、リプレイも消えています。
花映塚(pyさん)
システムやツールなど、カテゴリ毎に整理されたリンク集。
最終更新は2010年8月。

 

この記事ではテーマを「花映塚のいろいろな遊び方」に絞って、2019年11月現在閲覧できる状態にあるサイトを、その遊び方とともに紹介しています。
このゲームについてネット上に書かれてきたテクストを集めること。加えて、これまで書かれてこなかった、プレイヤーの記憶のなかにしかない情報を新たにテクストとして残すこと。それがこの記事の目的です。

リンクの紹介順は、サイト管理者のハンドルネームのアルファベット順→50音順になっています。
情報の誤り等あればお気軽に教えていただけると幸いです。
 

目次

 

スコアアタック

多くの原作プレイヤーがリプレイを投稿している「東方projectスコアボード」には花映塚部門がありません。
そこで花映塚では、スコアアタックに興味のあるプレイヤーたちが個人でハイスコアを記録しています。ハイスコアの更新があったらTwitterなどで連絡すると良いでしょう。

モードや難易度、キャラクターによって攻略は異なりますが、花映塚のスコアアタックにおける大きな要素はやはり「開花」です。開花状態でコンボヒット数を稼ぐことによるボーナス得点は、特にLunaticにおいて、スコア全体に対して大きな割合を占めます。早くスペルポイントをカンストさせて、CPUが倒れるまでその状態を維持するというのがひとつの戦略です。

注意したいのは、花映塚にはリプレイ保存機能にバグがあるということです。気を付けていれば防げるバグもありますが、原因がよく分からないものもあるようです。対策の非公式パッチがあるので、絶対にリプレイを保存したいという方は検討してみてください。


FSX氏による花映塚スコアアタック解説(1)基本編(FSXさん) 
Story mode Lunaticの霊夢魔理沙をはじめ、数々の全一記録をもつFSXさんの記事。得点要素の整理からはじめて、稼ぎプレイの方針を提示しています。リプレイ保存バグとその回避方法についても。

東方の世界記録(Maribel Hearnさん)
花映塚を含め、東方シリーズの歴代全一スコアを記録している海外サイト。

th09 > Story Mode replay(yetさん) 
Story mode Lunaticの鈴仙、咲夜など多数の全一記録をもつyetさんの個人wiki。yetさん個人の記録のみならず、現在確認できる全一スコアがまとめられています。


RTA(リアルタイムアタック

ストーリーモードの各難易度とExtraモードについて、どれだけ早くクリアできるかを競います。
キャラクターを決定したところでタイマースタート、stage9の映姫または霊夢が最後の被弾をしたところでタイマーストップです。リプレイによる登録も可能です。

リーダーボードの見方ですが、Real timeは実時間で計ったタイム、In-game timeはリプレイ再生をしたときのタイムです。リプレイを再生をする場合、実際に遊ぶときよりも高速でテキストスキップができ、トータルで20秒ほど短縮できるとのこと。

難易度による部門分けなので自機の選択は自由ですが、CPU殺しの性能からやはり射命丸文メディスンが鉄板であるようです。
 

speedrun.com > touhou_kaeizuka 
speedrun.comの東方花映塚ページ。ゲーム初歩的なところから解説されたRTAガイドあり。リプレイ再生による時間短縮についてはフォーラムで議論されています。

RTAinJAPAN(2018)東方花映塚ストーリーモードLunaticping値さん) 
RTAイベント、RTAinJAPANでプレイされたときの動画。走者はHard、Lunatic、Extra部門で全一記録を持つping値さん。


タイムボード

マッチLunaCPUを相手にどれだけ耐久できるかを競います。
各人がオフラインで練習として遊んでいるマッチLunaCPUを競技化できないかという趣旨で立ち上がった企画とwikiでしたが、現在は使われていません。

目を引くのは、SpoilerAL花映塚SSG(LETさん)を利用した記録も登録可能であるというところです。これらは花映塚の動作を変更できるツールです。

どうしてわざわざこういうツールを使う必要があるのかということですが。
例えば、LunaCPUは自機がメディスンや文の場合に極端に弱くなってしまうという性質があります。どれだけ長く耐久できるかを競いたいのに、CPUに早落ちされてしまうと記録が運に左右されてしまいます。
またこのCPUは実際の人間と異なり、しばしばC3やC4を撃ってきます。対人戦の練習としてのCPU戦なのにC2を絞られてしまうと、実践と異なるプレイ感覚になってしまいます。
これらを解決するためにツールが使われることがありました。

wikiのトップページとコメントフォームにある通り、このタイムボードは無理のある企画でした。対人戦の練習とタイム追求とのあいだで、両立が難しいのです。
例えば、単にタイムを伸ばしたいのなら、ノーショットにしていればしばらくのあいだ楽に時間を消費することができます。こちらが妖精を撃破しないから相手に白弾が送られなくなり、撃ち返しも少なくなる。飛んでくる弾幕が楽になります。しかしそういうことは対人戦ではふつう起こらず、対人の練習にはなりません。

ルールが改良され登録しやすいシステムが作れていたら良かったのですが。

 

花映塚タイムボード(めどつ)
現在は更新停止しています。


マッチLunaCPU撃破

●マッチモードのルナティックのCOMは遊ばない
アレと対戦するとはっきり言ってなかなか死んでくれないので結構嫌な気分になります。STGの腕が有り余っている方以外は、やめておいた方が無難です。(「東方花映塚」マニュアルより)

はじめてCPUの動きを見る人は目を丸くすることでしょう。
弾幕に沿うようにカクカクと細かな動きをし、狭い弾の間にも潜り込んでいくのに被弾をしない。その動きから「電動歯ブラシ」と呼ばれるほどです。

そんなCPUには「自滅タイマー」が仕込まれており、モードや難易度によって異なりますが、設定された時間まで耐久すればじきに被弾してくれます。……マッチLunaCPUを除いては。

「自滅タイマー」を持たない最強のLunaCPUを、人間は果たして撃破することができるのか。
実は、射命丸文メディスンはCPU殺しの性能をしており、撃破はそれほど難しくありません。

問題はそれ以外のキャラクターです。CPUから被弾を取れるキャラクターは限られており、そうしたキャラクターでも撃破までいくのは至難の業です。現在のところ、霊夢・映姫・ルナサ・咲夜でLunaCPUの全キャラクター撃破が達成されています。

ひとつの目標として、まずは1キャラの撃破を目指してみるのも楽しいでしょう。

 

 FSX氏による花映塚スコアアタック解説(3)LunaticCPU攻略+エキスパート編(FSXさん)
マッチLunaCPU撃破のポイントと、霊夢と映姫での勝ち方を詳しく解説。

個人的な花スコアボード(FSXさん)
霊夢、ルナサ、映姫での全撃破リプレイ。魔理沙での12キャラ撃破リプレイも。

th09 > Match Lunatic Replay(yetさん)
霊夢、咲夜、映姫での全撃破リプレイ。対幽香の撃破リプレイがありませんが、これは幽香相手は楽なのでわざわざリプレイをアップするまでもない、ということかと思います。

リプとか(イネムリさん)
映姫での全撃破リプレイとコツ。映姫の火力源はボスアタックで放たれる「ラストジャッジメント」(極太レーザー)ですが、それによる被弾確率を上げるにはどうしたらよいか、考察されています。

 東方花映塚関連特設 > 花関連の走り書き(ウンババさん)
「走り書き」の6章に記載あり。マッチLunaCPU撃破の基礎知識と、霊夢とルナサでの全撃破リプレイ。撃破に必要な知識がまとまっているほか、対LunaCPU式キャラクターランク表や敵キャラ撃破しやすさランク表も。 

 blacksoup > 東方花映塚のリプレイ、攻略等(夕姫さん)
霊夢での全撃破リプレイとコツ。霊夢での戦略が端的にまとまっています。


「花AI塚」

花映塚AIを自作できるツールです。
スクリプトを書くことで自機を動かすAIを作ることができ、そのAIと対戦したり、AI同士で対戦させることもできます。

作者自身によるチュートリアルが公開されており、導入から実際に動かすところまで丁寧に解説されています。
人間らしい動きをするAIが作られ、それと対戦することが実践的な練習になるようになったら面白いかもしれません。

 

東方花映塚AI自作ツール『花AI塚』(いで庵さん)
花AI塚本体やチュートリアル同人誌をDL可能。

花枕杯 結果発表(ろくしーさん)
2015年2月1日に行われた、花AI塚を使用した大会の結果報告。


花映塚トライアスロン

通常とは異なる4種類のルールで競う、変則的な対戦形式です。
各ルールが指示する行動をすることで得点が加算されていき、制限時間内にどれだけ稼げたかを競います。特製ツールを起動してふつうに対戦を開始することで、自動で得点を記録してくれます。

4種目とは「チャージスコアアタック」(チャージアタックを撃った回数)、「前へ出ろ」(高い位置に自機がどれだけ長く居られたか)、「すりすり」(中央の壁に自機を擦り付けた回数)、「チャージ貧乏」(チャージゲージが少ない状態でどれだけ居られたか)です。

途中までどれだけスコアを稼いでいてもライフを失ったら負けというルールがあるので、攻めすぎた動きは自滅に繋がります。制限時間や相手のスコアを見ながら、どれだけ攻めた動きをするか、ふだんとは違った素早い判断と正確な操作が要求されます。

ちなみに「すりすり」は、対戦の開幕にあいさつとしてコミュニティで行われていた動きを競技化したものです。直下から湧いてくる妖精に注意しましょう。

 

花映塚トライアスロン(ろくしーさん)
ツールはここからDL可能。


お花見タクティクス

キャラクターを限定した総当たり戦の一形式です。
2010年頃からしばらく、stickam(という配信サイト)のプレイヤーを中心にこの形式が爆発的に流行しました。ふだん使わないキャラクターを使う経験ができること、そして誰にどのキャラクターを当てるかというところに戦略の余地があるのが特徴です。

実際にこの形式で対戦をしたときのログを使って説明します。このときは、自分とA~Eさんが参加しています。

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参加者のあいだで適当に順番を決め、一人ずつ一キャラを宣言していきます(Aさんは妖夢、Bさんは小町、というように)。自分より前に宣言されたキャラクターは宣言できません。これで参加者の人数分のキャラクターが出そろいます。これが今回使われるキャラクターです(①)。参加者はこれらのキャラクターを1回ずつ使用します。

次に参加者は、だれに対してどのキャラクターを使用するかを決めます(②)。総当たり戦なので参加者6人であれば自分は5人と対戦することになり、1キャラは使わないことになります。キャラクターには強弱や相性があるので、相手の腕前や当ててくるキャラクターを予想して、できるだけ勝ち星を稼げるように選択していきます。

全員の準備ができたら、実際に対戦していきます。総当たりなので、空いた人同士でてきとうにマッチしていきます。対戦が終わったら相手のキャラクターと結果を記録します(③)。

すべての対戦が終わったら戦績を発表します(④)。順位の決め方はいろいろありますが、もちろん勝ち数の多いプレイヤーが上位です。同数の場合はそのプレイヤー間での直接対決の結果を参照してもいいし、今回使わなかったキャラクターでもう一試合してもいいでしょう。

ふだん自分からは使わないようなキャラクターに触れるきっかけになりますし、あまり対戦しない組み合わせを体験することもできます。オフでもオンでも、何人か集まったときにやると良いでしょう。

 

大会のレギュレーション及び進行について(tukaremeさん)
2013年から月一で行われていた「花映塚ランダムタクティクス大会」のレギュレーションをまとめた記事。使うキャラクターは主催が抽選し、勝敗に取得ラウンド数で重み付けがされるなど、アレンジが見られる。

突発お花見タクティクス大会結果ジールさん)
2014年5月5日に行われた大会の結果報告。


花映塚バトルロワイヤル

オフライン大会で行われる、カードを使った変則的なトーナメント形式です。同人ゲームイベントを主催する団体「剛魂」が製作しました。

このルールでは特製カードを使用します。カードにはそれぞれ、プレイ条件を普段と変えるような指示が書かれており、これを使って有利に試合を進めることができます。

大会のはじめに、参加者にはランダムに2枚のカードが配られます。トーナメントを組んで相手が決まったら、対戦前にお互いにカードを1枚公開し、その指示通りにゲームをプレイします。

カードは使い捨てです。ゲームが決着したら、敗者は勝者に使わなかったほうのカードを渡します。これを優勝者が出るまで繰り返します。

面白いのは、やはりカードの持つさまざまな能力です。
「相手は鍋つかみをしてプレイする」「自分の代わりにHardCPUに対戦させる」「相手のコンフィグを自由に設定できる」「声を出したプレイヤーの負け」「負けたほうが勝ち」など、ユニークなルールの中で対戦することになります。対戦時の絵面のおもしろさは他に類を見ません。

目の前の相手に対して強いカードを切るか、それとも後の対戦に温存するか、常に2枚のカードから選択できるところに戦略があります。そうかと思えば、お互いのカード効果によって能力が絡み合い、ときにめちゃくちゃな事態が発生します。
戦略あり、運あり、笑いあり。オフならではのパーティ的な盛り上がりを楽しめるルールです。

 

東方花映塚をあそぶ会 in 秋葉原(めどつ)
2019年12月29日に開催予定の花映塚オフ会。直近ではここでバトルロワイヤルが行われる予定。

 

(以上)