花映塚なぞなぞブック 2021年版

珠玉の花映塚なぞなぞを集めました。[答え]ボタンを押すと正解が表示されます。問題は全部で10問、キミは何問正解できるかな?

 

正解数に応じて称号がもらえるよ!

10問正解:†花映塚王†

8~9問正解:Cheif Kaeiduka Officer(CKO)

6~7問正解:花映塚上級アナリスト

3~5問正解:公認プロフェッショナル花映塚プレイヤー

1~2問正解:。*:゜☆ 祝・花映塚デビュー ☆゜:。*。(花映塚デビュタント)

0問正解:可能性の塊

 

Q1 どこまでも続く霧の湖ってなーんだ?

答え
キリのない湖

Q2 妖夢の飛ばす陰陽玉ってなーんだ?

答え
おんみょんだま

Q3 下の階から聞こえてくる花映塚の音がうるさいのってなんで?

答え
開花(階下)だから

Q4 異変の犯人であることが判明した霧雨魔理沙ってなーんだ?

答え
貴様ねマリサ

Q5 ルナサが帰ろうとしてるよ?

答え
去るな

Q6 大言壮語する幽明結界ってなーんだ?

答え
言うねぇ結界

Q7 てゐ同キャラ戦を見たオタクの感想ってなーんだ?

答え
てぇてぇ(てゐてゐ)

Q8 人に完璧な仕事を求めるチルノってなーんだ?

答え
パーフェクトプリーズ

Q9 人をナイフで刺しまくってるプリズムリバー三姉妹ってなーんだ?

答え
ブスリズブリウアー三姉妹(三姉妹がナイフを持って暴れ回る阿鼻叫喚のようす)

Q10 飯塚さんが花映塚を買おうか迷ってるよ?

答え
買え飯塚

 

DEHANA紹介④「花映塚の攻略って何を書くの?」

ご無沙汰しております。

 

DEHANA販売開始から一ヶ月弱経とうとしていますが、おかげ様で売れ行きは上々でほっとしています。倉庫在庫がもうほとんどなく、補充するとなるとそれなりに時間がかかるので、気になっている方は早めにポチっちゃいましょう!

 

前回からだいぶ時間があいてしまったのですが、紹介でしたね。今回は第二章「究める」を見ていきましょう。この章は「システム解析」「戦略指南」「キャラクター紹介」「一人プレイ攻略」の4つのカテゴリからなります。今回は主に前二つのカテゴリについて。

 

目次

 

花映塚の攻略文章とは 

この本を作る前から、ゲームの攻略文章とはどういうものだろうとおぼろげに考えていました。私は花映塚以外にもいろいろとゲームを触ってきたし、長い時間遊んでいるタイトルもあります。そういうゲームについて何かを書くときに、どのような文章が「攻略」になるのだろうかと、たびたび思います。

 

「攻略」の定義を問うているように捉えられかねませんが、いま話したいのはどういう文章がプレイヤーにとって望ましいかという価値論的な問題です。自分が読者だったらどういう攻略文章がうれしいかな、というくらいの問いです。

 

例えば関連するデータを集めればそれで攻略文章になるのか。花でいえば、解析勢の努力でかなりの部分が数値まで明らかになっています。キャラクターの判定の大きさ、白弾などの「おくりもの」発生のメカニズム、リリーが降りてくるタイミング等々。しかしデータを網羅したところで、それで攻略が完了したとは、どうも言えないような気がします。それは物理法則を完全に理解している人がいたからといって、その人が野球をうまくプレイできるわけではないということと類比的です。データそのものよりも、それを使っていかに上手にプレイできるかのほうが、攻略においては重要ではないかと思います。

 

だからといって「弾に当たらないようにしよう」といった、ゲームのルールをそのまま書いてしまうようなことでもないでしょう。花映塚がうまくなるためにはどうすればいいですか?」に対して「弾幕に当たらなければいいんだよ」というのはジョークにはなっても回答にはなりません。このように書けばこそ「そんなのは当然だ」と思われるかもしれませんが、どうも攻略を書いていると、気が抜けてそのようなふわふわした話になってしまうことがあります。

 

例えば「交差弾は危険だから意識しよう」というのはどの程度攻略になっているでしょうか。まったくの無内容ではないにせよ(他の弾幕ではなく「交差弾」に注目するように言っているから)、少し不親切な気もします。DEHANAの135頁、「用語集2021」の「交差弾」という項目ではこう書いています。「交差弾はいま閉じている部分が一瞬後には開くので、閉じている部分を目指して移動すると避けやすい」。実はこの一文はそにつくさんが提案してくれたもので、そのまま採用しました。「交差弾を意識(して避ける)」ということの内実が具体的に書かれており、良い攻略文だと感じます。

 

こうした話に明確な着地点があるわけではないのですが、とりあえず「プレイしているときの自分の意識」が攻略文章の中心にあってほしい、くらいのことは言えるのではないかと思います。プレイのその限定された時間の中で、どういうことを考えればよいか、そしてどういうことは考えなくてもよいかをはっきりさせることが重要だ、と言いたい。攻略の文章では、客観的なデータとそれまでの自分の経験を総合して、プレイ中に意識することを絞ることが目標になるのだ、ということです。

 

果たして私の攻略文章がこういう目標を達成できているのかは読者の判断に委ねるほかない(常套句)のですが、……実際どうでしょう。できてるのかな。あんまりできてない気がするな……。何回も読み返しているとだんだん自分が何を書いているのかよく分からなくなってくるので、常套句とはいえ本当に実際に他人にどう読まれているか次第だなと思うところです。まあそういうことが私の目標でした。

 

 

「データ解析」と「戦略指南」

「データ解析」の記事二本は、表に現れてこない内部データを扱っています。このあたりは特に、データをいかに実践で活かすかという課題のもと編集していました。単なる数値の集積ではなく、実際のプレイのなかで、判断や操作に効いてくる知識としてデータを整理しました。ちなみに38頁にある「コンボ要素一覧表」はping値さんのアイデアで、これのおかげで一気に見通しが良くなりました(感謝!)

 

「戦略指南」も二本の記事があり、「花映塚というゲーム(のシステム)をどのように理解するか」を解説しています。戦略指南と銘打っているのに奇妙に響くかもしれませんが、必ずしも「どうしたら勝てるか」ではないのです。それ以前の部分に焦点を当てています(てんこさん、違ってたらごめんなさい!)

 

花映塚は要素が複雑に絡まりあっている、カオスで捉えどころのないゲームです。だから「なんか勝った/負けた」となりがちです。「戦略指南」の記事を読むことで、ふだんのゲームプレイから何が勝敗を決したのかを理解できるようになります。私としてはそのあたりが理解できるようになってからは、勝っても負けてもゲームプレイに納得できるようになりました。もちろん負けたら悔しいですが、よくわからんけど負けたという状態よりも、あれが原因で負けたと分かっているほうがよっぽど精神的に楽です。因果がはっきりしていてほしいんですね。とても人間的。

 

あとは観戦のポイントが分かるという効果もあります。しばしばすごいゲームプレイを前にして「素人目にもすごいと分かる」と言われますが、これは実際のところ「よく分からないけどなんかすごそうだ」という感覚のレトリックであることが多いでしょう。そういうプレイに付くコメントを見て、「そこ、驚くところじゃないんだけどなぁ」ってことありませんか?(驚いてもらえているのでそれはそれでいいんですけど) 花映塚はどこを見ればいいのか分からないという声を聞きますが、観戦のポイントが分かるとより面白く観られるようになります。

 

 

本を「縦に」読む 

ちなみに私が書いた攻略記事には縦のつながりがあります。第一章の「マニュアルリライト」で入門して、「ミスミスからはじめる花映塚」で初心者を脱し、第二章の「「防御型」という立ち回り」で中級者以上へ、とステップアップできるようになっています。戦略については隠していることはなく、自分が書けるだけのことを書いたつもりです。

 

一連の内容を同じ人間が書いているのである程度読みやすくなっていると思います。厚い本でも一人の人間が書いている本って、後半にいくにつれてブーストが掛かり読みやすくなるということがありますよね。逆に共著とかで色々な人が書いているものを読むのは結構たいへんです。まさにDEHANAがその類なんですけども。

 

私のパートに限らず、本文を串刺しで読むというのはDEHANAには合っています。例えば小町の銭弾が避けられないと思うなら、「キャラクター攻略」の記事郡から対小町の部分だけを拾い読みしてみるとか。きっと良いアドバイスが見つかるはずです。

 

今回はこんなところで。

DEHANA紹介③「花映塚はいま、ネットのどこで遊べるか」

DEHANAがBOOTHで販売開始しました!

GW中はBOOTHの倉庫が止まっていたようで、これから順次発送されていくようです。もし届いたらツイートなりなんなりしていただけると大喜びで見に行きます。倉庫在庫が少なくなりつつあるので買いたい方はお早めに~。

 

今回は前回からの流れで第二章を取り上げるつもりだったのですが、そろそろDEHANAが皆さんのお手元に届くことを考えて、一度脇道に入ります。今日のテーマは花映塚をネットのどこで遊ぶか。本誌を読んで、もしかしたら誰かと対戦したいと思う方がいるかもしれません。また、しばらく花から離れていていまはどこで対戦が盛り上がっているのか気になる方もいるかもしれません。そうした方々に現在のオンラインコミュニティの在り処や状況を紹介しようと思います。

 

DEHANAそのものの紹介というよりも、DEHANAがどういうところから生まれてきたかを紹介するということですね。本誌でもところどころで触れているのですが(主に「用語集」p.131-)ブログでも一度まとめておきます。

 

目次

  

ネット対戦には準備が必要

まずは初めて花映塚に触れる方向けに、ネット対戦について軽く説明しておきます。2005年のゲームということもあり、ネット対戦には色々と事前準備が必要です。詳しくはこちらのページを見てください。

 

簡潔にまとめると、①花映塚本体をver1.50aにアップデートする ② adonis rev4かrev5をダウンロードする必要があります。ここまでできていれば誰かに対戦を申し込むことができます。ただしホスト側(対戦を受ける側)になるためには、更に「ポート開放」という作業が必要になります。

 

対戦募集にはよく使われるテンプレートがあります。

【adonis】rev4(かrev5)
【IP】101.128.182.184
【ポート】17723
【対戦可能時間】3戦
【難易度】Luna

募集するときはこのような情報を書き込んで待機します。「adonisのバージョン、グローバルIP、ポート番号」は接続するために絶対必要なので忘れないこと。こういう形式の募集があったら、接続する前に特にチャットをしたりメッセを送る必要はありません。突撃しましょう。対戦が終わったら「ありがとうございました」くらいの挨拶はした方がお互い気持ちよいかもしれません。このテンプレートはどこで対戦するときも同じように使えるので覚えておきましょう。

 

 

花映塚オンラインコミュニティの現在

では本題ですが、ここから紹介することはあくまで私に見えている範囲のことであるとお断りしておきます。

 

そもそも現在、どのサイトやサービスでもめったにマッチングしていません。事前にお互いに誘い合わせて対戦することはもちろんありますが、「誰でもいいから対戦しよう」という募集に相手が見つかることはあまりありません。それゆえ募集もほとんどありません。

 

だから対戦シーンで「現役」といえるようなプレイヤーは日本にはいないかもしれません。そもそも対戦シーンといえるようなものがないのだから。オンライン大会も長いこと開催されていません。

 

東方Wikiには「花映塚ネット対戦FAQ」というページがあります。よくまとまっていて有用なのですが、一部の情報は古くなっています。特に「対戦相手を探したい!」という項に挙げられているサイトやサービスでは、現在はほとんど対戦を期待できないでしょう。

 

いくつか補足しておくと、「東方幻想板」(したらば掲示板)にはかつてネット対戦スレがあり、100スレ以上続いていました。「幻想板」は今では閉鎖され「東方綺想板」 に移行しましたが、ネット対戦スレはもうありません。ニコニコ生放送Stickamはもちろんまだ存在し、コミュニティページも残っていますが廃墟のようになっています。「東方弾幕実況スレ」(なんでも実況VIP)もなくなりました。Peercastでは年に数回、花映塚が配信されることもあるそうです。

 

 

対戦を期待できそうな場所

こういう状況なのでなかなかマッチングは難しいのですが、それでも辛うじてまだ相手が見つかりそうなところを2つ挙げておきます。

 

① Discordの「花映塚ネット対戦サーバー」

チャット・音声通話サービスのDiscordに、ネット対戦を主目的とした日本人向けのサーバー(部屋)があります。2018年に立ち上がったサーバーで、現在81名が参加しています。#matching というテキストチャンネルで対戦募集ができるほか、雑談用の #smalltalk や一人プレイ攻略用の #vs-cpu といったチャンネルがあります。

 

Twitterの「花映塚対戦支援bot

これは #th09bot を含むツイートに反応してRTしてくれるbotです。対戦したいときは、募集テンプレにこのハッシュタグを付けてツイートします。botのフォロワーはRTされた募集を見て自由に対戦を申し込むことができます。ここしばらく募集はありませんが、一時期はとても盛り上がっていました。

 

あと一人いればいい

ウクライナ花映塚プレイヤーであるCyrusさん(@CyrusWVorazan)に以前、ゲームコミュニティには「フェニックスサイクル」があると教えてもらったことがあります。普段は誰もそのゲームを遊んでいないけれど、アップデートや大会・イベントなどがあるとこぞってみんなが集まって一時的に盛り上がり、しばらくするとまた誰も遊ばなくなる、ということの繰り返しを表現する言葉です。「花映塚のロシア語圏コミュニティはフェニックスサイクルにある」という話を数年前に伺ったのですが、日本の花映塚コミュニティはこのサイクルすら回らなくなっているといえます。みんなで集まって遊ぶということが今やありません。2005年の発売から2010年代中盤までのコミュニティの盛況を記憶している方々は少し寂しく思われるかもしれません。

 

しかし私はこうしたことを必ずしもネガティブに捉える必要はないと思っています。長く遊んでいれば興味が薄れていくのは人間として自然なことです。現実生活の変化もあれば、興味の移り変わりもあるでしょう。花映塚にはアップデートもないわけで、時間が経つにつれて一つのタイトルへの熱量が下がっていくのはむしろ当然のことです。

 

そもそも対戦するためには「みんなが集まる」必要はありません。花映塚は1対1のゲームですから、自分以外にあと一人いさえすればよいのです。マルチプレイゲームではしばしば「※友達は別売り」といわれることがありますが、同じ興味を持つ人をあと一人探すというのは、どうしようもなく高いハードルではないでしょう。

 

私が小学校低学年の頃、読書をしているときに、この本をいま同時に読んでいる人は世界に何人いるのだろう?同じページを開いている人はいるだろうか?などとたびたび想像していました(目の前のテキストに集中できない子どもだったのですね)。2021年のいまでも、あなたと同じように花映塚に興味を持つ人はきっとどこかにいるのだと思います。

 

それにコミュニティは唯一ではありません。実際私は大学や社会人の東方サークルの類はフォローできていませんし、海外にまで目を向けるならもっと色々あることでしょう。はじめに断っておいた通り、ここまで書いてきたことはあくまで私の見える範囲のことです。

 

ということで、この記事で書いたところ以外にも対戦できるところがあるよ!なんて情報があれば教えてください。そういう情報はどんどんシェアしていきたいと思っています。

 

ちょっと脱線してしまいましたが、以上、ネットのどこで花映塚を遊べるかでした。 

DEHANA紹介②「集まって遊ぶときにそばに置いておきたい本」

自分が昔ながらのアナログ人間だからなのか、はじめてのゲームを遊ぶときは手元に紙のマニュアルか攻略本があってほしいなと思います。新作の格ゲーなんかを何人かで集まって遊ぶときはだいたい負けたら交代で回していくわけですが、負けたときに手元に攻略本があると、パラパラとページを繰りながら「次はこのキャラでやってみよう」とか「次はこの技を多用してみよう」なんてことをさっと読み取って、次の対戦ですぐ試してみられるわけです。ぱっとページをめくって、さっと情報を得られるのがいいのでしょうね。ネットでページを繰る(遷移する)よりもずっと早くてストレスがありません(目次や構成がちゃんとしていればですが……)。DEHANAもそういう風に使われたらいいなと思いながら製作してきました。

 

というわけで必要なときに必要なページにアクセスできるためにも、本の構成をおさらいしておきましょう。本書は三章構成になっており、各章にさまざまな記事が収録されています。「始める」「究める」「拡げる」が章の名前で、前の二つはそれぞれ主にビギナー向け・中級者以上向け、「拡げる」は腕前に関係ない楽しみ方や文化の紹介になっています。「-める、-める、-げる」となっているので、この構造が多少は見えやすくなっているかもしれないですね。

 

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目次

 

第一章「始める」は更に二つに分かれていて、「マニュアル」「初心者指南」のカテゴリがあります。「マニュアル」は主に入門者向け、花映塚のルールを全く知らないプレイヤーがスムーズにこのゲームに入っていけるような記事が2本です。もうひとつは「初心者指南」として、初心者向けの実践的な記事が3本あります。

 

「マニュアル」部分はこの本の売りのひとつであり、何回でも書きますが、花映塚が初めてだ・やったことはあるけどよく分からなかったという方はここを読んでほしい。ここではゲームを「理解して楽しむ」ために必要な情報を網羅しています。10年以上遊び続けている私が書いているし、寄稿者様(こちらもまた10年選手、あるいはそれ以上)のチェックも入っているので自信を持っておすすめします。確かにネット上に情報はたくさんありますが、断片的だし質はまちまちです。本書を1冊持っておけば困らないというのは入門者には心強いでしょう。

 

中身も少し見ておきましょうか。

「マニュアルリライト」は、いまいち分かりづらいタイトルを付けてしまったのですが、要するに花映塚のプレイマニュアルです。公式にも当然マニュアルはあるのですが、あれだけ読んでゲームを理解するのは困難です。そこで頭から順に読んでも理解できるように項目を再構成し、マニュアルをリライトしました。説明内容に合わせて画像もふんだんに使ってますよ。

 

「キャラ紹介」でも画像をたくさん使いつつ、必要な情報を1キャラ1ページでコンパクトにまとめています。「移動速度は何ドット/フレームで、全キャラ中何位の性能か」とか「C1のダメージ量はいくらか」といった具体的なデータもしっかり盛り込んでいます。キャラ紹介ページは、同人誌としては大型であるA4判の利点が一番出ているところです。版面をいっぱいに使って画像とデータを詰め込みました。特に画像を大きく載せることができたので弾幕のスクショ集としても楽しめます。カタログ的にぼんやり眺めるもよし、キャラや弾幕の性質を調べるために見るもよし。どのレベルのプレイヤーにとっても有用なページになっています。

 

「初心者指南」のカテゴリには3本収録しており、それぞれ別の3人が書いています。見事にそれぞれ違う観点から書かれており、あなたが初心者であれば欲しい情報がきっと見つかるでしょう。

 

「「ミスミス」からはじめる花映塚は私が書いたもので、もっとも一般的な初心者向けの攻略です。ミスティア同キャラ・マッチモードルナティックでランクマックス(3分30秒)生存するという具体的な目標を提示して、そのためにどうすればよいかということを書いています。ミスミスは花映塚の腕前を上げるための王道とよく言われてきました。意識するポイントを提示しているので、闇雲に回数を重ねるよりも効率的に上達できることと思います。

 

STG初心者が上達するには?」は夕姫(@Y_MTR)さんの記事です。長年STGを遊び続けている夕姫さんに、初心者はどうすれば上達していけるのかを書いてもらいました。花映塚STGの一種なので、STGにおける攻略を活かすことができる部分もあるわけです。夕姫さんは単に上手であるだけでなく、自身の上達過程に強く意識を向けてきたプレイヤーであり、シューターであれば必ずや有益なものを得られるはず。モニタやコントローラなど、プレイ環境の重要性に触れているのも興味深いところです。

 

「他の東方原作STG花映塚の意識配分の違い」は、そにつく(@Sonitsuku)さんからこのテーマで書きたいとオファーしていただいた一本です。そにつくさんは妖夢使いとして一線級のプレイヤーであり、「キャラクター攻略」でも妖夢の記事を担当してくれたのですが、花映塚以外の東方原作も究めています。その中で、東方原作をもれなく遊ぶけど花映塚だけは少し触って辞めてしまうプレイヤーを多く見てきたそうです。確かに花映塚は正規ナンバリング(th09)でありながら、必ずしも東方シューターから遊ばれているわけではない、というのは昔から言われてきました。こうした経験を活かして、どこに「躓きの石」があるかを明確に言語化してくれています。花映塚はふつうのSTGとは別ゲーであり、楽しむためにはこのゲーム特有の考え方を受け入れる必要がある。だけどなかなか、一人でそのことに気づくのは難しい。この記事はそんな厄介な花映塚を楽しむための橋渡しとなっています。

 

ということで初心者向けといっても内容は三者三様、さまざまです。自分が気になる記事から、あるいは気になるプレイヤーの記事から、気軽に読んでみてくださいな。

 

DEHANAの発売開始は5/3(月)、あと4日です!

ではまた!

DEHANA紹介①「メタに読む」

ご無沙汰してます、めどです。

しばらく前に入稿が済み、ようやく製本された同人誌が届きました。想像はしていましたが実物の存在感には圧倒されます。あと物理的に重い。数十冊入ったダンボールを持ち上げるのも一苦労です。通信販売の準備は順調に進んでいるので、発売日を楽しみにお待ちください。ストアページはまだできていませんが、予定どおりBOOTHで発売します。

 

 

さて、これまでは「DEHANA日誌」というタイトルで製作の進捗や考えていたことを毎週書いてきましたが、これからしばらくはDEHANAの内容を少し掘り下げて紹介していこうと思っています。特設サイトにもいくらか情報は載せていますが、もう少し詳しくこの本について説明したいことがあるので。発売までの楽しみとして、あるいは購入検討の材料にしてみてください。

 

まずは本全体についてのざっくりとした話から。この本の製作は企画書を書くところから始めたわけですが、その後すぐに目次を作りました。寄稿してもらうというのは、「誰に」というのはともかくコンセプトとして決めていたので、全体を通して私が基本的な内容の記事を固めて、寄稿者にはやりたい放題やってもらおうというスタンスで組んでいきました。

 

例えば「各キャラクター攻略」は最初はフォーマットを決めてしまおうかとも思っていたのですが(基本性能、基本戦術、対キャラクター指南など)、書きたいようにやってもらうのが一番だろうということで一切オーダーしませんでした。だから「構成も含めて」その人の攻略記事として読めると思っています。特に大見出しや小見出しの立て方や、そこにどれだけの分量を割いているかなどから、その人が何を重要と考えているかが見えてきます、たぶん。

 

そういえば目次は上の特設サイトで公開しているのですが、具体的にどの記事を誰が書いたかはまとめていなかったので、ここで公開しておきます。 

記事タイトル 担当者(敬称略)
第1章「始める」
花映塚マニュアルリライト めど
キャラ紹介 めど
「ミスミス」からはじめる花映塚 めど
STG 初心者が上達するには? 夕姫
他の東方原作 STG花映塚の意識配分の違い そにつく
第2章「究める」
ショットから要素の繋がりを追う めど
調整被弾の仕組み めど
「防御型」という立ち回り めど
「リソース」概念と花映塚対人戦の戦局分類について てんこ
博麗 霊夢 nishi
霧雨 魔理沙 柿桜
魂魄 妖夢 そにつく
リリカ・プリズムリバー Ardan
メディスン・メランコリー halogen
風見 幽香 ふぁー
小野塚 小町 てんこ
四季映姫・ヤマザナドゥ てんこ
スコアアタック概論 FSX, yet
スコアアタックキャラ別攻略 FSX, yet, Dagoth2hu
LunaticCPU 撃破ガイド FSX
花映塚縛りプレイガイド るろるぅ
RTA で 楽しく 遊ぶ ping
第3章「拡げる」
花映塚のいろいろな遊び方 めど
花映塚のバグ事情 ろくしー
「夢時空」から見た「花映塚 FSX
オンラインとオフラインの対戦環境の違いとその対策 柿桜
オンライン大会開催ガイド めど
海外の花映塚コミュニティレポート めど
花映塚用語集2021 めど
花映塚オフ・大会の歴史 めど

 

クレジットでスペシャルサンクスとして挙げたCyrus, Kneg, Skalim, Zilさんは、「海外の花映塚レポート」のインタビューに答えてくれた方々です。nin=sceneさんには私が書いた記事の校正やコメントをしてもらいました。ありがとうございました!

 

今回はこのくらいで。次回から記事の中身に入っていきます。ではまた。

DEHANA日誌⑨「入稿する」4/5

今週の進捗報告です。

 

入稿しました!これで製作は完了です。昨年末から企画を具体的に練りはじめて、1月から3月まで一気に駆け抜けてきました。苦しいことは間々ありましたが、情熱を持って取り組める仕事でした。完成できて一安心しています。

 

……実際合同誌のようなものを作ったのは初めてだったし、そもそも同人誌の製作は2冊目だった(しかも1冊目は紙で頒布できなかった)ので、果たして無事に完成させられるか、企画段階はかなり不安でした。そもそも2021年の今、原稿を引き受けてくれるような方がいるのだろうかとか、A4判なんてちゃんと組版できるだろうかとか、そもそも時間が足りるのかとかとか。自分の側の課題はともかく、寄稿依頼で声を掛けた方々のほとんどが二つ返事で引き受けてくれたのは驚きであり、ありがたいことでした。この人たちは本当に花映塚が好きなんだなと思い、そういう方々と一緒にものづくりができたのはうれしかったです、素直に。

 

製作自体は3ヶ月ですが、それだけの短期間で作れたのはこれまでの蓄積があったからです。私は2008年末からこのゲームを始めたのですが、一番遊んでいた当時の経験は間違いなく本文の節々に反映されています。ある記事は、2009年に自分が作った解説動画(アナウンス付き)をベースにしているのですが、今になって当時の動画を見返して文章にまとめ直したりしました。10年以上前の自分の声を聞かなくてはならない苦痛!でも内容はオリジナルなものなので苦い顔をしながら書きました。そして2016年から書いているこのブログも当然ソースになっています。主にこのブログを機に海外コミュニティとの繋がりを持つようになったのでした。

 

今回の製作はリアルタイムにゲームを攻略したというよりは、これまでの蓄積を一冊にまとめるという色合いものでした。これはおそらく私だけでなく、寄稿者の方々もそうだったと思います。これも『アル花』との違いでしょう。これまで遊んできて得た知見が十分にあったので、それだけでも相当な分量になりました。

 

もし、もしも次の花映塚攻略本が出るとしたらどんなものになるでしょうか。あまりに気が早すぎる話ですが、5年後か10年後か、また別の切り口からの本が出てくれたらいいなと思っています。誰かー。

 

さて入稿も済んだことなので、来週からはこの本の見どころを紹介してみようかと考えています。編者として、目次よりも詳しく、各記事の推しポイントを挙げていこうかなと。発売まで1ヶ月ほどですが、もうしばらくお付き合いくださいな。

 

ではこの辺で。

 

<今週の作業用BGM>

 

DEHANA日誌⑧「サンプルを刷る」 3/29

今週の進捗報告です。

 

特設サイトを公開しました。

C99延期でどうしようかと思っていましたが、なんとか販売の目途が立ちました。BOOTHで販売をし、できれば同人書店でも委託販売できればと思っています。

電子版も後々出しますが、はじめは紙の本のみです。花映塚の同人誌が出るなんてことはこの先そうそうないと思うので、折角なので・あるいは記念に紙の本で手元に置いていただければうれしいです。

 

表紙絵は逢坂カナメさんに描いていただきました。表紙デザインもですね。ファッション誌のようなクールな表紙にしたいと思っていてぜひにとお願いしました。かなり無茶なオーダーをしてしまったのですが、こんなにきれいにまとめていただけるとは……。A4判の表紙なのでなかなか迫力あると思います、実物で確かめていただければ!

 

手元にサンプル刷りが届きました。

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本文データだけでとりあえず1冊作って、これを見ながらレイアウトを確認したり校正をしたりしています。面白いことに、実際の大きさの本で見ているとミスや修正点が出てくるんですよね。 直すところには赤ペンで印を付けて原稿データに反映させます。サンプルを汚すほど完成品はきれいになるはず、もう間もなく入稿なので最後の詰めをしているところです。

 

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それにしても厚い本。左の『アル花』が106ページに対して、右の『DEHANA』は150ページです。改めて見ると私の手元のアル花、もう幾度となくページをめくってきたし今回の製作で何回も参照したのでもうヨレヨレになってきてますね……。大事にします。

 

ということで今週はこの辺で。

 

<今週の作業用BGM>