DEHANA紹介②「集まって遊ぶときにそばに置いておきたい本」

自分が昔ながらのアナログ人間だからなのか、はじめてのゲームを遊ぶときは手元に紙のマニュアルか攻略本があってほしいなと思います。新作の格ゲーなんかを何人かで集まって遊ぶときはだいたい負けたら交代で回していくわけですが、負けたときに手元に攻略本があると、パラパラとページを繰りながら「次はこのキャラでやってみよう」とか「次はこの技を多用してみよう」なんてことをさっと読み取って、次の対戦ですぐ試してみられるわけです。ぱっとページをめくって、さっと情報を得られるのがいいのでしょうね。ネットでページを繰る(遷移する)よりもずっと早くてストレスがありません(目次や構成がちゃんとしていればですが……)。DEHANAもそういう風に使われたらいいなと思いながら製作してきました。

 

というわけで必要なときに必要なページにアクセスできるためにも、本の構成をおさらいしておきましょう。本書は三章構成になっており、各章にさまざまな記事が収録されています。「始める」「究める」「拡げる」が章の名前で、前の二つはそれぞれ主にビギナー向け・中級者以上向け、「拡げる」は腕前に関係ない楽しみ方や文化の紹介になっています。「-める、-める、-げる」となっているので、この構造が多少は見えやすくなっているかもしれないですね。

 

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目次

 

第一章「始める」は更に二つに分かれていて、「マニュアル」「初心者指南」のカテゴリがあります。「マニュアル」は主に入門者向け、花映塚のルールを全く知らないプレイヤーがスムーズにこのゲームに入っていけるような記事が2本です。もうひとつは「初心者指南」として、初心者向けの実践的な記事が3本あります。

 

「マニュアル」部分はこの本の売りのひとつであり、何回でも書きますが、花映塚が初めてだ・やったことはあるけどよく分からなかったという方はここを読んでほしい。ここではゲームを「理解して楽しむ」ために必要な情報を網羅しています。10年以上遊び続けている私が書いているし、寄稿者様(こちらもまた10年選手、あるいはそれ以上)のチェックも入っているので自信を持っておすすめします。確かにネット上に情報はたくさんありますが、断片的だし質はまちまちです。本書を1冊持っておけば困らないというのは入門者には心強いでしょう。

 

中身も少し見ておきましょうか。

「マニュアルリライト」は、いまいち分かりづらいタイトルを付けてしまったのですが、要するに花映塚のプレイマニュアルです。公式にも当然マニュアルはあるのですが、あれだけ読んでゲームを理解するのは困難です。そこで頭から順に読んでも理解できるように項目を再構成し、マニュアルをリライトしました。説明内容に合わせて画像もふんだんに使ってますよ。

 

「キャラ紹介」でも画像をたくさん使いつつ、必要な情報を1キャラ1ページでコンパクトにまとめています。「移動速度は何ドット/フレームで、全キャラ中何位の性能か」とか「C1のダメージ量はいくらか」といった具体的なデータもしっかり盛り込んでいます。キャラ紹介ページは、同人誌としては大型であるA4判の利点が一番出ているところです。版面をいっぱいに使って画像とデータを詰め込みました。特に画像を大きく載せることができたので弾幕のスクショ集としても楽しめます。カタログ的にぼんやり眺めるもよし、キャラや弾幕の性質を調べるために見るもよし。どのレベルのプレイヤーにとっても有用なページになっています。

 

「初心者指南」のカテゴリには3本収録しており、それぞれ別の3人が書いています。見事にそれぞれ違う観点から書かれており、あなたが初心者であれば欲しい情報がきっと見つかるでしょう。

 

「「ミスミス」からはじめる花映塚は私が書いたもので、もっとも一般的な初心者向けの攻略です。ミスティア同キャラ・マッチモードルナティックでランクマックス(3分30秒)生存するという具体的な目標を提示して、そのためにどうすればよいかということを書いています。ミスミスは花映塚の腕前を上げるための王道とよく言われてきました。意識するポイントを提示しているので、闇雲に回数を重ねるよりも効率的に上達できることと思います。

 

STG初心者が上達するには?」は夕姫(@Y_MTR)さんの記事です。長年STGを遊び続けている夕姫さんに、初心者はどうすれば上達していけるのかを書いてもらいました。花映塚STGの一種なので、STGにおける攻略を活かすことができる部分もあるわけです。夕姫さんは単に上手であるだけでなく、自身の上達過程に強く意識を向けてきたプレイヤーであり、シューターであれば必ずや有益なものを得られるはず。モニタやコントローラなど、プレイ環境の重要性に触れているのも興味深いところです。

 

「他の東方原作STG花映塚の意識配分の違い」は、そにつく(@Sonitsuku)さんからこのテーマで書きたいとオファーしていただいた一本です。そにつくさんは妖夢使いとして一線級のプレイヤーであり、「キャラクター攻略」でも妖夢の記事を担当してくれたのですが、花映塚以外の東方原作も究めています。その中で、東方原作をもれなく遊ぶけど花映塚だけは少し触って辞めてしまうプレイヤーを多く見てきたそうです。確かに花映塚は正規ナンバリング(th09)でありながら、必ずしも東方シューターから遊ばれているわけではない、というのは昔から言われてきました。こうした経験を活かして、どこに「躓きの石」があるかを明確に言語化してくれています。花映塚はふつうのSTGとは別ゲーであり、楽しむためにはこのゲーム特有の考え方を受け入れる必要がある。だけどなかなか、一人でそのことに気づくのは難しい。この記事はそんな厄介な花映塚を楽しむための橋渡しとなっています。

 

ということで初心者向けといっても内容は三者三様、さまざまです。自分が気になる記事から、あるいは気になるプレイヤーの記事から、気軽に読んでみてくださいな。

 

DEHANAの発売開始は5/3(月)、あと4日です!

ではまた!